イベントの電源計画|ブレーカー・アンペア・ノイズの実務

音響・照明イベントで必ず問題になる電源。必要アンペアの見積り、ブレーカーの系統分け、電圧降下とノイズ、発電機の注意点を解説します。

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最終更新: 2026/9/23
使い方ガイド

目次

電源は「容量」と「系統」で考える

イベントで最も多いトラブルが電源です。「音が途中で止まった」「照明と同時に使うとブレーカーが落ちる」の多くは、容量不足か系統の取り方のミスです。電源は感覚ではなく、計算と系統図で設計します。

必要アンペアの見積り

基本は消費電力W ÷ 100V = Aです。アンプやモーターは起動時に大きな電流(突入電流)が流れるため、1.2〜1.5倍の余裕を見ます。

機材消費電力の目安電流の目安
アクティブスピーカー(12インチ)300〜400W3〜4A
サブウーファー400〜600W4〜6A
DJミキサー+プレーヤー2台150〜250W1.5〜2.5A
ノートPC・照明LED50〜100W0.5〜1A

例:12インチ×2(800W)+サブ(500W)+DJ機材(200W)=1,500W ≒ 15A。家庭用の15Aブレーカー1系統ではギリギリで、他の負荷と同時に使うと落ちます。2系統に分けるのが安全です。

ブレーカーと系統分け

  • 家庭用コンセント1回路は15Aまたは20A。同じ系統にエアコン・厨房・照明が乗っていることが多い
  • 音響と照明は別系統に。特に調光器付き照明はノイズ源
  • タコ足配線は容量オーバーの最大要因。電源タップの定格(例:15A/1,500W)を必ず確認
  • 延長ケーブルは太さで許容電流が決まる(1.25sq≒12A、2.0sq≒15A)。長いほど電圧降下が増える

電圧降下とノイズ

  • 電圧降下:細くて長い延長は電圧が下がり、アンプの出力低下や再起動を招く。太く短くが原則
  • グラウンドループ:複数系統にまたがるとハム(ブーン)が出ることがある。音響は同一系統にまとめるのが基本
  • 照明・モーターとの混在:同一系統はノイズが乗りやすい。音響だけ別系統に取れると理想的

屋外・発電機

  • 発電機は容量に余裕を持たせ、できればインバーター方式(波形がきれいで音響に向く)を選ぶ
  • 燃料・運搬・アース(接地)を事前に確認。雨天時は防水・防塵対策を徹底
  • 屋外は電源までの距離が長くなりがち。電圧降下を見込んで太いケーブルを用意する

よくある質問

Q. ブレーカーが落ちたらどうすればよいですか?

A. まず負荷を減らして復旧し、系統を分け直します。容量計算をやり直し、余裕を持たせてください。

Q. タコ足配線はどこまで許されますか?

A. 合計がタップとコンセントの定格内なら使えますが、余裕を持たせるのが原則です。発熱・焦げ臭さがあれば即中止してください。

Q. 音にブーンというノイズが乗ります。

A. グラウンドループや照明との混在が疑われます。系統を分ける、DIのGNDリフトを使う、ケーブルを見直す順で切り分けます。

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